バラの寒肥にはマグァンプよりも有機肥料!
有機肥料は分解する微生物の働きによって、土壌改良効果も期待できます。寒肥には有機肥料を使いましょう。
冬の間は、植物は休眠します。
根も葉も動きません。そういう時に即効性の化学肥料を与えても無意味です。
有機質の肥料は、土中でまず微生物によって分解され、その後肥料成分となって土壌中に拡散します。
この状態で、春に向けて根が動き出したときに、即効で効くようにするのが賢い方法。なので、この時期は有機質の肥料を与えましょう。
[521]おすすめの「冬の肥料」 | 感動の園芸・儲かる農業
鉢植えは土を替えられますが、地植えは土替えができません。
化成肥料は土を硬くしてしまうので、根張りによくない影響があります。
寒肥だけでも有機肥料がオススメです。
フカフカな土を保つために微生物資材との併用も効果的です。
バラの肥料一覧
全て追肥の施肥量(目安)です。施肥間隔は肥料によって違います。量、間隔ともに確認してください。
施肥は少なめにする方が失敗が少ないです。
バラ専用肥料
肥料 | チッソ | リン酸 | カリ | Mg | 8号鉢施肥量 |
---|---|---|---|---|---|
バイオゴールド セレクション薔薇 | 3.3 | 4.5 | 4.0 | 30粒(約50g) | |
次々と咲かせる バラの肥料 | 6 | 8 | 5 | 30g | |
バラの家 オーガニック肥料 | 3.9 | 2.6 | 3.8 | 40g | |
マイローズ ばらの肥料 | 10 | 13 | 6 | 1 | 48g |
バラ専用ぼかし肥料(ROSE FACTORY) | 5 | 6 | 5 | 付属スプーン 2~3杯(約40~60g) | |
香るバラ・花木の肥料 | 4 | 6 | 2 | 0.5 | 20g |
汎用肥料、実もの、花用肥料
肥料 | チッソ | リン酸 | カリ | Mg | 8号鉢施肥量 |
---|---|---|---|---|---|
特濃粒けいふん | 3.0 | 4.3 | 4.0 | 25g | |
超醗酵油かす おまかせ | 4 | 6 | 2 | 20g | |
醗酵油かす | 4 | 6 | 2 | 20g | |
マグァンプK 小粒 | 6 | 40 | 6 | 15 | 20g |
果樹・花木の肥料 | 6 | 8 | 7 | 1 | 25g |
花咲く肥料 | 1.5 | 9 | 4.5 | 25g | |
花咲く化成肥料 | 5 | 14 | 5 | 3.2 | 15g |
肥料3要素の働きについて
窒素の役割
「植物が光合成をするためには多量のたんぱく質が必要です。そのたんぱく質をつくる基となるのが窒素です。窒素を与えるとたんぱく質がつくられて光合成が活発になり、緑の濃い大きな体をつくります。人間が肉などのたんぱく質を食べて体を大きくするのと同じです」
リン酸の役割
「リンはエネルギー代謝を調整する基本成分です。いくら植物の体内にたんぱく質がたくさんあっても、リンがないとうまく新陳代謝ができません。また遺伝子の塩基配列にもリン酸化合物が含まれています。代謝や遺伝情報などによって体をつくる時の調整役となる基本要素がリンなのです」
カリの役割
「一言で表現すると、カリはスポーツドリンクのようなもので、水分補給と同時にミネラルなどの栄養分も摂取できる要素です。カリがあると植物の中の水分を維持することができます。例えば、雨や曇りから急に日が照った時に、植物がへなへなっとしてしまうことがありますが、カリにはそれを防ぐ役割があります」
今さら聞けない「肥料3要素」の働きとは? 正しい施肥のポイントは?|マイナビ農業
3要素の過不足による影響
今さら聞けない「肥料3要素」の働きとは? 正しい施肥のポイントは?|マイナビ農業
少なすぎる時 多すぎる時 窒素 栄養失調の状態。黄色くなって育たない ・葉や茎が育ちすぎて実がならずに枯れてしまう
・病原菌や害虫からやられやすくなるリン酸 今まで施肥をつづけてきた土であれば、土壌にある程度蓄えられているので、不足することはほとんどない(いわゆる黒ぼく土は除く) ・土壌中の微量元素と結びつくと吸収しにくくなる
・値段が高いのでよけいなコストがかかる
※基本的に必要量しか吸収しないので、やりすぎでも影響はほぼないカリ 水分ストレスに弱くなり、へたってしまう カリの多すぎる牧草は、食べた牛が病気になることがあるが、人間に影響はない
マグネシウム(Mg)の働き
マグネシウム(Mg)は金属元素ですが、肥料では「苦土=くど」といいます。苦土石灰などに含まれる成分で、その必要量からカルシウムと並ぶ「中量要素」です。植物の光合成に必要な葉の「葉緑素」を作る重要な構成成分の一つです。リン酸の移動を助けたり、大豆などでは種に蓄える油脂の合成をたすける働きもあります。
植物体内での働き-マグネシウム(Mg) |住友化学園芸