薬剤2つでクチナシの害虫を倒した(「オオスカシバ(葉を食べる)」と「コナジラミ(葉が黒くなる)」)
発生初期の予防が大事!クチナシの害虫を「フェニックス」と「アルバリン」で倒しました。ただ、希釈タイプは使い切れなくて処分に困ってまーす!数本のクチナシであれば、手軽なスプレー剤(目次からどうぞ)がおすすめです。
使用の際にはパッケージをよく読んで正しく使ってください。
仕事が始まってしまった。
……短くなかったけどあっという間だった。
話は変わってクチナシの話です。
あなたのお庭のクチナシは元気ですか?
時期はとっくに過ぎているんですけど今年は非常にたくさんの花が咲きました。
重さで倒れるくらい!!
実は去年まで葉っぱがスス病で真っ黒だったんです。
乾いたところを指ではじくと黒いペンキのようにパラリと膜で剥げるくらい。
写真撮っておけばよかったなー…。

それが今はこんなにきれいなんです!!
スス病ってのはもちろんコナジラミのせいです。たぶんオンシツコナジラミ。
コナジラミ自体は全く見ないわけではないですが、スス病は一切発生していません。
樹自体も健康になったのかもしれないけど、とある農薬が非常によく効きました。
オンシツコナジラミには「アルバリン(有効成分:ジノテフラン)」です。
(アルバリンは水に溶かす手間があります。「水に溶かすの面倒くさい!!」方には同有効成分ジノテフランが含まれるオールスタースプレーが手軽です。適用作物も多いので1本あるといろいろなものに使えます。)
さすがに1回でどうにかなるとは思っていなかったので継続的に使うつもりで買ったんだけど……1回使っただけでこの効果!!
実は元々、虫取り上手っていう黄色くて粘着性のあるシートをぶら下げていたんです。
これがね、コナジラミよく取れたんですよ。
取れたんですけどね、コナジラミじゃないものも取れて見た目がどうもグロテスクで回収作業が億劫になったのでやめてしまいました。
コナジラミだけくっつけてくれるなら見た目も虫だか埃だかわからないので、目にしても何とも思わないんですけど大物だとトカゲが2回も引っかかりまして……。
それに、ぶら下げる場所探すのもなかなか難しいんですよね。
そこそこ粘着性があるので葉っぱにくっつけて何枚ちぎってしまったことか…。
農薬はあんまり使いたくなかったんですけどクチナシは食べるわけじゃないので、薬使ってもいいかーと思い至りましてアルバリン顆粒水溶剤を購入してみたのでした。
2019年8月半ば頃に購入したようなので、同時期に散布しているはずです。
1回の散布でとてもよく効きました。
1年経過しているのでアルバリンの薬効はもうないはずですが、コナジラミを一掃したこととフェニックスでオオスカシバ対策をしたことによって健康な葉っぱが増えて樹自体が健康になったんだと思います。
肥料もときどきあげていたし。(実は去年まであげたことなかった)
うちのクチナシはフェニックス顆粒水和剤とアルバリン顆粒水溶剤で健康になりました。
アルバリンはコナジラミだけでなくアブラムシやカメムシにも。フェニックスは蛾や蝶などチョウ目の害虫によく効きましたよ!!
蝶、蛾に効くのでカンキツのアゲハ対策にも使えます。
クチナシを無農薬で育てるとスス病でこうなるのよ。
最近の無農薬クチナシ(2022年5月)をご覧ください。見事なスス病!!

2020年から2年後。アルバリン散布しないとこうなるんですよ~。一度の散布でピカピカになるので年に一回くらいなら、やろうかな?
アルバリンならバラにも使えるしね……。
もっと簡単!クチナシの害虫、スプレータイプで対策!!
野菜用に購入したものなど、自宅にある殺虫スプレーで対応できる可能性があります。
パッケージで野菜用がアピールされていたり、特定の害虫の名前が大きく書いてあったとしても、それだけにしか効かないということはありません。パッケージの適用作物を確認してみてください。
育てている樹が少ない場合はスプレーで十分対応できます。処分に困るから、あんまり買いこまない方がいいよー!
コナジラミは薬剤への抵抗性ができやすい厄介な害虫です。同じ成分の薬剤を頻繁に使わないように注意!
全長3mm以下の白い微小昆虫。葉裏に寄生し汁を吸い、被害が進むと、葉緑素が抜け白っぽくなる。
コナジラミ類|害虫について|病害虫図鑑|アースガーデン ~園芸用品~|アース製薬株式会社
繁殖力が強く、薬剤に対する抵抗力もつきやすい。
夜になると植物の成長点(葉の先端)付近の葉裏に集まり動かなくなる。このときの退治が容易。
種類は多く、オンシツコナジラミや、シルバーリーフコナジラミ、ツツジコナジラミ、タバココナジラミ等がよく見られる。
コナジラミが排泄する甘露のついた葉や花の表面にすす病が発生したり、ウイルス病を媒介したりする。
先手必勝!初期に対処するのが大事です。
薬剤は風がない、涼しい早朝や夕方に。
オオスカシバの成虫を見かけたら、すぐに持続性がある薬剤をクチナシ全体に散布します。成虫がいるということは100%産卵されてますよ!!
卵からかえったばかりの幼虫ほど薬剤が効きやすいので、早めの対処で被害を抑えて減農薬ができます。でっかいオオスカシバの幼虫、見たいですか?私は見たくないです。
殺虫スプレー(虫のみ)
オールスタースプレー
野菜、果樹、花に対応する殺虫スプレーです。樹木類にも使えます。他に薬剤を使っていなければ、クチナシに5回使えます。
ベニカJスプレー
花き、樹木(食べないもの)に使える殺虫スプレーです。他に薬剤を使っていなければ、クチナシに6回使えます。
殺虫殺菌スプレー(病気にも)
ケムシ撃退スプレー
樹木類(クチナシは樹木類に属します)の適用はケムシ類とうどん粉病としか書いてないものの、他の作物にコナジラミ類があるのでコナジラミ類にも効きます。他に薬剤を使ってなければクチナシに3回使えます。
ベニカXファインも使えるよ!
バラの病害虫対策の定番「ベニカXファイン」は樹木類(クチナシは樹木類に属する)にも対応してます。ベニカXファインでオオスカシバもコナジラミもどっちもいけそうです。他に薬剤を使ってなければクチナシに5回使えます。