枯らさない!ラズベリー 鉢植えの育て方
鉢植えラズベリーの育て方について、苗、鉢、土の選び方など詳しく書きました。
わからないことは、ご質問いただければわかる範囲でお答えできます。
用意するもの
- 好きな品種の苗
- 鉢(苗より1~2サイズ大きい鉢が管理しやすくてオススメ)
- 基本的な培養土(野菜、果樹用で販売しているもの)
- 肥料
- 支柱
苗の選び方
簡単に自家栽培できる果樹の代表格なので手に入れること自体は難しくありません。
- 品種は問わない⇒ホームセンターで購入する。
- 確実に品種を選びたい⇒ネット通販。(オークション除く)
トゥラミーンなどの流通してない品種が欲しい!
ネットオークションで購入します。
ただし、人気品種は本物かどうか疑わしいものがあるので注意。画像検索したり、Twitterなどで情報収集してから購入しましょう。情報は容易に手に入ります。
下記があてはまる出品者は怪しいので、私は買いません。
- 同じ写真を使いまわしている。
- 延々と出し続けている。
- 人気品種なのに入札件数が少ない。
ヤフオクでは直近の落札相場を調べることができます。トゥラミーンの落札相場を検索し、入札件数が多く価格が高騰した出品者をフォローして出品を待ちましょう。
茅田の栽培品種
グレンアンプル、ファンタジーレッド、トゥラミーンを栽培しています。
トゥラミーン購入の経緯
人気品種なのに、なぜだか一般的に流通していないトゥラミーン。
いつ出品されるかもわからず、毎回そこそこ高騰するらしい。
気にしないようにしていたのですが、出品の情報をつかんだため、ヤフオクの出品内容を確認。
- 出品写真がオリジナルらしきこと
- ウォッチ登録数(お気に入りみたいなものです)が多かったこと
- 複数の入札があり、価格が上がっていたこと
- 出品者らしき人物のTwitterアカウントを見つけたこと
以上の情報から、本物だろうと判断して入札。無事に落札しました。
トゥラミーンの判別方法を記事にしてくれた方がいます。こちらの記事をご確認ください。↓
ウルトララズベリー!?
いわゆるラズベリーの味はしないです。人によっては美味しく感じる人もいるようですが、私ははっきりいって美味しくなかったです。(酸味はなく独特の風味があり薄ら甘い)
鉢の選び方
ひとまず、苗のポットより1~2号程度大きい鉢に植えます。
苗は4号ポットか5号ポットで売られていることが多いので
- 4号ポット苗は5号~6号鉢に植え替える。
- 5号ポット苗は6号~7号鉢に植え替える。
ただし、サイズが近すぎると植え替えがしにくいです。4ポット苗は6号鉢、5号ポット苗は7号鉢に植え替えるのがオススメです。
参考⇒植木鉢の選び方・最適な大きさや素材など| 国華園 通販サイト
収穫量を確保するとなると鉢は最終的には10号くらいにはしたいですね。
一度に大きくしたい場合は根腐れ防止のために水はけがよい土や通気性がよい鉢を選びます。
最初は小さめの鉢で十分なので、少しずつ鉢を大きくして根を育てる方が確実です。
ラズベリーが枯れる……根腐れじゃないですか?
鉢が大きいほど、入る土が多くなります。
根があまり張っていないのに土が多いと、その分水が乾きにくくなるので、根腐れしやすくなります。
早く対処できれば、回復できますが、ひどいと枯れてしまいます。
だから、最初は小さい鉢で管理する方が根腐れしにくいです。
特に初めて栽培する場合、構い過ぎる(水をやり過ぎる)ような気がする……。
水やりの回数が多くなっても、土が少なく乾きやすい環境なら根腐れによる失敗が減ります。
その分、真夏は水切れしやすいですが、1回水をやり忘れた程度なら樹自体は意外と枯れません。(葉やつぼみの一部が枯れたりする)
葉っぱが多少「しな……」っとしたくらいじゃ、まだ枯れないから!!(多少しおれてから水やれともいわれます)
初年度から、いきなり鉢を大きくしても収穫量は見込めません。収穫できても数粒程度です。
ある程度、まとまった量になるのは3年目頃からです。
根腐れさせたかも!
根腐れは水が多いことが原因なので、乾かし気味に管理します。
直射日光が当たらない場所に移動してリキダスとかメネデールやりながら様子を見ます。
肥料はあげないでください。傷んだ根には刺激が強すぎて枯れる可能性があります。
土の選び方
私はいつもホームセンターの入り口すぐに置いてある培養土(なんにでも使えるやつ)を使ってます。
「花用」よりは「野菜用」とか「花と野菜用」と書いてある培養土を選ぶことが多いです。
ちなみに2023年はいちごの培養土を使ってみました。(グレンアンプル、ファンタジーレッド、オセージ)
特に問題なく育っています。
肥料の選び方
化成肥料でも有機肥料でも使いやすい方を。私は有機肥料(特にこだわりはない)を使っています。
ラズベリー栽培の本によると、2~3月の間に緩効性化成肥料を1回、収穫後7月~8月の間に緩効性化成肥料を1回、11月に有機肥料を1回与えるといいそうです。
花芽分化期7月~8月にリン酸強化
収穫後の7月~8月が花芽分化期です。この時期に「リン酸が多い肥料」を与えると翌年に差が出る(はず)。
私は固形肥料を少なめに与えたうえで、液肥を週1回程度与えています。
何はともあれ肥料は少なめに!!
使う肥料の袋に書いてある量を超えないように与えます。
栽培の本に10gと書いてあっても使う肥料の袋に5gと書いてあったら5g与えます。
「規定より少なめの固形肥料に規定より薄めの液肥」が失敗が少なくてオススメです。
支柱の選び方
支柱がなく、新しく買うのであれば「らくだな」がめっちゃ楽です。これだけ用意すればいいので。
支柱が手元になるなら、リングパーツを買うと便利です。(要サイズ確認)
病害虫対策(主にコガネムシ対策)
特に気を付けたいのはコガネムシの幼虫です。集団で攻撃してくるのでダメージがデカいです。枯れます。
私は密に生えるタイプのセダムをマルチとして株元に生やしてます。(今まで被害なし)
受粉が一通り終わって、実が確認できるようになった頃にネットをかけると、カンタンで確実ですね。
ネットの目より大きい虫を防げます。ネットの上から水やりもできるので、不便なことはあまりないです。(収穫のときに少し面倒なくらい)
害虫に関しては収穫に支障が出るほど困ったことがないので、私は基本的に無農薬で育ててます。
何かするなら、葉の裏に発生するハダニはこまめな葉水で対処します。アザミウマも小さいので葉水で対処できるようです。
果実に入り込んだアザミウマは見つけたら、取り除きます。
でも、気づかないうちに何匹か食ってると思うんで気にしてません。
病気は雨にあてなければ、ほとんど出ません。ただ、花托は取った方が病気が出にくいです。
放置した花托にカビが生えた(たぶん灰カビ病)ことがあるので、私は取るようにしてます。
ラズベリーに使える農薬は数少ないですが、食品由来や天然成分で使えるものがあります。
ラズベリーの耐暑性
ラズベリーは冷涼な地域が向いてるとかいわれてるけど、嘘だと思う。
私がラズベリーを育てる地域の夏は連日猛暑日(酷暑日)になる厳しい暑さです。
直射日光にガンガン当ててますが、多少葉焼けすることはあっても樹自体は全く弱る様子はありません。
ラズベリーは暑さに十分強いです。
楽しい鉢植えラズベリー始めてみてね!
上手く育てれば8g超の実が採れることもあるよ。(2022年収穫のグレンアンプルです)